自分を変えたい。
男に恨まれる夢を見た。
そこから逃げ、祖母のところに私は駆け込んだ。
それだけつらい感情だということだ。
◇
目覚めた時に、罪悪感が胸の中を走った。
もう二度と男は騙すまいーそう思った。
何を隠そう。男を騙し続けたのは自分であった。
でも、"本当に好きな人” ができたから、他の男に気のあるフリは一切やめようと思ったのが、今年の春学期である。
◇
起き上がったら、足もとがふらついた。
理由は分からない。
階段を降りていたら、足を滑らせて、何段か落ちた。
叫び声をあげてしまったので、ルームメイトが心配してきた。
「大丈夫」と言って、笑いながら立ち上がった。