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あなたを縛りつけたい。

「においを嗅ぐのが好きなんです」

新妻が言った。

「僕のね、この辺りから彼女は嗅いでゆくんです」

新郎は首を右にちょっと傾け、左側の首筋を指差す。

新妻が新郎の首筋にくちびるを這わす光景が脳裏に思い浮かんでくる。

「それでね、だんだんと下にさがってくるんです。それで最終的には下に」

ー どの辺りです?

「ふとももを開いたあたり」と、指をさす。

「ほら、だって会社のお昼休みとかに女性とロッカーで何かしちゃっていないかって考えちゃうじゃないですか」新妻は言う。

それって、においを嗅ぐのが好きなのではなくって、露骨に言っちゃうと、浮気チェックじゃないの?

男性は嫌そうな顔をしていない。

そうやって監視されるのが好きなのだ。そういうところに愛を感じるのだ。

このふたりの間に生まれる世界観というのがあるのだろうな。と私は思った。

そしてー

それと同時に思ったのは、『やっぱり結婚制度を壊しちゃうのって難しいんじゃないだろうか』ってこと。

結婚制度って束縛でしょ。自分以外の人を見つめないで、キスをしないで、ってことでもある。まぁ現実的にできなくはないけれど、SEXをしたら日本では法律で罰せられるわけです。

それで、なぜ結婚制度があるのかってずっと考えてきて、浮気とか不倫とかある以上、結婚制度ってムリがあんじゃないかな? って思っていた。

でも、違う考えも浮かんできた。

つまり、秩序を保つために結婚制度があるかもしれないってこと。

人によるんだけど、浮気とか不倫とかされちゃうと、すっごいイヤだ!って思う人がいる。中には狂気的になる人もいるわけです。そうしたら、争いごとが起こっちゃう。だから、結婚制度で縛っちゃう。

中には子どもを置いて出ていっちゃう人だっている。だから、秩序を守るために縛っちゃうかもしれないってこと。

 

(参照:新婚さんいらっしゃい!