レイプ魔よ、死んでくれ。

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暴力というのは本当にこわい。
私は幸い切りつけられなかったけれど、「殺したい」と言われたことがある。
 
それで「サッサと死にたいわ」と吐き捨てるように言ったら、相手が怖気づいてやめた。私は、自分の命なんぞ惜しくもなかったから、半分以上は本気だった。
 
相手は私の言葉に怖気づき、少しためらいながらも私を脅し続けたが、私は一切言葉を口にしなかった。「殺したければ今すぐ殺せば」とでも言うかのような冷たい空気がピンと張り詰めていた。当時の私は冷たい目をしていた。
 
もちろん、どこかであの人が私を殺すつもりがないことを分かっていたから取れた態度である。
 
 
レイプ未遂について、封じ込めていた(らしい)感情がふたたび蘇ってきた。(これでやられたと思われてはたまったもんじゃないので、未遂だと強調したい!)。
 
自分の感情を眺めていると、恐らく私はいつかこの男に復讐をするだろう。相手のカラダに傷をつけず、心に深い傷を負わせる形で。
 
復讐の連鎖を止めるために、どこかで誰かが相手を理解して許し、その連鎖を止めるという考えがある。私もそういう考えを持っていた。この男に傷つけられるまでは。それでは「死ね」と、この男に抱く感情を、どのように処理すればいいのか、それを知らないくせに復讐をやめろと周りは言う。
 
言っておくが、私は法律は犯さない。相手が寝込むほどの精神的ダメージを負わせられればそれでいい。たとえ、その過程で殺されようと構わない。もちろん、殺されぬように対策はしていくが、誤って殺されようと一切構わない。どうせ私ひとりが世の中から消えたって大した事はないのだから。
 
 
でも、その一方で、相手を追い詰める決定的な言葉を、相手に言えない気もする。それは、私が昔よりも冷酷ではなくなったからかもしれない。昔なら言えた。
 
 
このような考えを巡らせているときに、ある人の優しい笑顔が頭に浮かんだ。
 
どうしてこの人は、そんなに優しい笑顔をするのだろうと思った。幸せなのだろうか。心が穏やかなのだろうか???
 
深い傷を負っていないからだろうか?
それとも、深い傷を負ったけれども、それを乗り越えたからだろうか?
 
私もいつか、このような笑顔をあふれさせられるときがくるのだろうか?
そのためにも、復讐はしない方がいいのだろうか。
 
忘れてしまいたい。
こんなことにとらわれたくはない。
そう思う。